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§23 · 25 項目

どんな技能を学ぶと割に合うか

溶接、英語、資格のうち、本当に元が取れるのはどれか。時間を無駄にせず学ぶにはどうするか。専門職の資格(職称)はどこで申請でき、取る価値はあるか?

この節のうち日本でも当てはまる項目です。

「学歴に意味はあるか」も死亡率の勘定に入れる。教育を1年多く受けるごとに、成人の死亡リスクはおよそ1.9%下がる

教育を1年多く受けるごとに、成人になってからの死亡リスクは平均で約1.9%下がります。18〜49歳の人では最も顕著で、1年ごとに約2.9%下がり、70歳以上では0.8%しか下がりません。学び続けられる人はもともと条件がよいことが多いため、その中で読書そのものがどれだけ効いているかは分けられません。

  • コスパ普通
  • 根拠 A
  • 寿命
  • 異論あり

「学ぶか働くか」を計算の問題にする。先に働いて早く稼ぐ3年分の給料と、学び続けて得られる、その後数十年の年収の差を比べる

先に働けば、数年早く給料を得られますが、そのお金は一度きりです。学び続ければ、その後は毎年、学ばない場合より多く稼げるので、それを三、四十年にわたって受け取ります。ですから、2つのお金を並べて比べる必要があります。中国の都市部では、1年多く学ぶと年収は約4.0%〜10.2%高くなりますが、これは2001年以前の数字なので、大まかな目安としてしか使えません。

  • コスパ高
  • 根拠 B
  • お金

基準線として覚えておく。教育を1年多く受けた場合の世界平均の私的収益率(本人の収入に跳ね返る部分)は、年約9%

世界平均で見ると、1年多く学ぶと個人の収入は年約9%高くなり、女性の収益率は男性より一貫して高いままです。この数字は正規の就学を対象としたもので、講座を1つ受けた場合にそのまま当てはめることはできません。ものさしとして使ってください。ある講座に3万元と半年かかるなら、その講座によって生じる収入の変化が、1年多く学ぶことに見合うかを問いかけてみてください。

  • コスパ最高
  • 根拠 A
  • お金

技能を選ぶときは「手を動かすか」「その場で判断するか」を優先して見る。こうした仕事は機械に取って代わられにくい

アメリカの推計では、約47%の仕事が高いリスクでコンピューターに置き換えられるとされましたが、後の仕事単位で見直した推計では、この比率はずっと低くなります。機械が苦手な壁は3つあります。手先の器用さ、新しいものを生み出すこと、人と関わることです。そのため、現場に行き、環境が標準化されておらず、その場で判断が必要な仕事は、置き換えられにくいです。手順が決まっていて、主に情報を処理する仕事のリスクが最も高いです。

  • コスパ最高
  • 根拠 B
  • お金
  • 異論あり

同じお金と時間なら、すぐに仕事に就ける短期の課程を優先する

政策が後押ししているのは、短期で就業できる「短く速い」研修や、職業学校の小さな専門課程です。課程を選ぶ基準は1つだけです。修了したら、具体的な仕事に履歴書を出せるかどうか。半年から1年半学んでも、修了後に「さらに経験を積む」必要がある課程では、実際にかかる時間は表示された価格よりずっと長くなります。始める前に、退出の条件を書き出しておいてください。どこまで学んでも仕事が見つからなければ、やめる、と決めておくのです。

  • コスパ普通
  • 根拠 C
  • お金

学び終えたら、本を閉じて自分で試験をする。読み返すのはやめる

読み終えてから読み返すと、よく分かっているように感じますが、実際は定着していません。本を閉じて自分で試験をすると、効果は明らかに高くなります。授業に小テストを加えたとき、成績の向上は中程度でした。よく使われる10の学習法を順位づけすると、自己テストは最も高いランクに入ります。1節を読み終えたら、まず要点を書き出し、そのあと本に戻って答え合わせをしてください。

  • コスパ高
  • 根拠 A
  • 時間と気力

同じ時間を数日に分けて学ぶ。一度に詰め込まない

同じ時間なら、数日に分けて学んだほうが記憶に残ります。317の実験がこれを検証しており、結論は一致しています。さらに実用的な法則があります。何か月後まで覚えておきたいかによって、復習の間隔も長く取るべきです。明日試験なら当日に復習し、1か月後の試験なら数日おきに見直してください。

  • コスパ高
  • 根拠 A
  • 時間と気力

重要箇所に線を引くこと、繰り返し読むこと、要約を書くことを、主な学習法にしない

学生が最もよく使うのは、重要箇所に線を引くことと繰り返し読むことですが、よく使われる10の学習法の順位では、この2つはどちらも最低ランクです。要約を書くこと、キーワード記憶法、本文にイメージを重ねて覚えることも最低ランクです。まったく役に立たないわけではなく、効果が出る条件が狭いだけです。同じ時間なら、自己テストに充てたほうが得です。

  • コスパ普通
  • 根拠 A
  • 時間と気力

いくつかの問題の型を混ぜて練習する。一つの型を20問続けて解くことはしない

同じ型の問題を続けて大量に解くと、その場ではすらすら解けますが、後になってどの方法を使うべきか分からないことがあります。いくつかの型をばらばらに練習すると、長期的な効果が高くなり、効果の大きさは中程度です。ただし、この方法は教材を選びます。図形や分類の練習では効果が最も大きく、数学はやや小さく、単語の暗記は、まとめて練習するほうが効果的です。

  • コスパ普通
  • 根拠 A
  • 時間と気力

「私は視覚型、彼は聴覚型」で学習法を選ばない

多くの人は、視覚型、聴覚型といった自分の学習スタイルがあり、それに合わせて教えれば学習がうまくいくと信じています。この主張を真剣に検証した研究は少なく、これを支持するものはほとんどなく、むしろ逆の結果が出たものもいくつかあります。人それぞれ好みはありますが、好みに合わせて授業を受けると学習が良くなるという証拠はありません。スタイル診断にお金を払う必要はありません。

  • コスパ普通
  • 根拠 A
  • 時間と気力

覚えるべき内容は、将来の使い方に沿った問題を作って自分を試す。原文どおりに丸暗記して終わりにしない

本を閉じて自分を試すと、覚えた語句だけでなく、効果はさらに広がります。192の比較、1万人余りの人数をまとめて計算すると、形式を変えた問題、応用問題、推論問題にも効き、効果は中程度からやや小さめです。ただし、2つの場合はほとんど効果がありません。問い方と答えを入れ替えた場合、そして教科書で見ただけで一度も問われていない内容の場合です。

  • コスパ普通
  • 根拠 A
  • 時間と気力

学部卒業後に修士課程へ進む前に、学費と、働かずに失う2〜3年分の給料を計算し、さらに自分の専攻で収入が増えるかどうかを確かめる

修士課程には学費がかかるうえ、働けなくなる2〜3年分の給料も減ります。多くの場合、後者のほうが大きな額です。英国の研究では、個人差を差し引いたうえで、35歳時点で修士課程を修了した女性の収入は約2%多いだけで、男性は約2%少なくなっていました。法律、経済、経営管理の分野では約20%多く、芸術、英語、哲学の分野では10%以上少なくなっていました。そのため、自分の専攻で計算する必要があります。

  • コスパ最高
  • 根拠 B
  • お金
  • 異論あり

修士修了後に博士課程へ進むかどうか:目標の仕事で博士が明確に求められる場合にだけ進み、進学前に心理的な負担も計算に入れる

同じ英国の研究では、個人差を差し引いたうえで、35歳時点で博士号を持つ女性は、学部卒のみの人より約8%多く稼いでおり、男性は逆に約9%少なく稼いでいました。博士課程は心理的な負担も大きく、各国の博士課程の学生のうち約4分の1に明らかなうつ症状があり、約6分の1に明らかな不安症状がありました。そのため、目標の仕事が博士でなければ採用されない場合にだけ、博士課程は割に合います。

  • コスパ最高
  • 根拠 B
  • お金
  • 異論あり

中国本土のみ 12 項目

以下は中国本土の制度の話で、日本には当てはまりません。中国で暮らす人の参考用です。